車いす生活での身体のこわばりやむくみに悩む方へ|訪問マッサージの活用法

車いすを使用する時間が増えてくると、足のむくみや腰の重だるさ、関節の動かしにくさを感じる機会が多くなります。ご自身で姿勢を変えたり歩行したりすることが難しくなると、特定の部位に負担が集中しやすくなり、日常の介助を行うご家族にとっても心配事が尽きないのではないでしょうか。

神奈川県小田原市、南足柄市、大磯町で在宅医療マッサージをご提供している、つかさ訪問マッサージです。

病気や怪我の後遺症、加齢に伴う筋力低下などにより、日中の大半を車いすで過ごされている方から「足先が冷えてパンパンに張ってしまう」「お尻や腰が痛くて座り続けるのがつらい」「以前よりも足や腕が伸びなくなってきた」といったご相談を数多くいただいております。通院が困難な状態であっても、ご自宅で医療マッサージや機能訓練を取り入れることで、身体の負担を軽減し、日々の生活をより穏やかに過ごすための手助けが可能です。

この記事では、車いすを日常的に使用されている方に起こりやすい身体の変化や、ご自宅で受けられる訪問マッサージの施術内容、健康保険を利用した始め方について詳しくお伝えします。

車いすでの生活が長くなると起こりやすい身体の負担とお悩み

車いすは、歩行が困難な方にとって活動範囲を広げ、生活の質を支えるために欠かせない移動手段です。一方で、座った姿勢を保ち続けること自体が、お身体に特有の負担をかける原因にもなります。

座り姿勢が続くことによる血行不良とむくみ

人間は歩行する際、ふくらはぎの筋肉が収縮と弛緩を繰り返すことで、足元に溜まった血液やリンパ液を心臓へと押し戻しています。この仕組みは「第二の心臓」とも呼ばれる筋ポンプ作用ですが、車いすでの生活が中心になると足首やふくらはぎを動かす頻度が大きく減少します。

その結果、重力の影響も相まって下肢に水分や血液が滞りやすくなり、夕方になると足の甲や足首が靴に入らないほど腫れてしまったり、冷えが強くなったりします。むくみが慢性化すると皮膚が引き伸ばされて薄くなり、わずかな刺激で傷つきやすくなるリスクにもつながります。

関節が固まる関節拘縮と筋肉のこわばり

車いすに座っている姿勢は、股関節と膝関節がおよそ90度に曲がった状態が続きます。関節を動かす機会が減り、同じ角度のまま長時間過ごしていると、関節を包む関節包や靭帯、周囲の筋肉が徐々に固まり、伸びにくくなる「関節拘縮(こうしゅく)」が進行しやすくなります。

関節が固まってしまうと、以下のような日常動作に支障が出始めます。

  • ベッドから車いすへの移乗時に、足底が床にしっかりと接地しなくなる
  • ズボンや下着の着脱、オムツ交換の際に足が開きにくくなり、介助の手間が増える
  • 背中や腰が丸まったまま固まり、背もたれに寄りかかっても痛みや疲労感を感じる

一度拘縮が進んでしまうと元の状態に戻すには時間がかかる傾向があるため、日頃から関節周囲の柔軟性を保つ働きかけが求められます。

活動量低下による廃用症候群の進行

車いすを使用するようになると、ご自身で動く範囲が狭まり、体幹や四肢の筋力が全体的に衰えやすくなります。過度な安静や活動量の低下によって身体機能や精神機能が低下していく状態を「廃用症候群」と呼びます。

座っているだけでも姿勢を維持するために腹筋や背筋が使われていますが、筋力が落ちてくると姿勢が左右どちらかに崩れ、骨盤が後ろに倒れて浅く座るような姿勢になりがちです。崩れた姿勢のまま過ごすと、仙骨や尾骨周辺に過度な圧力がかかり続け、床ずれ(褥瘡)を引き起こす要因にもなり得ます。

ご家族にかかる介助の身体的負担

車いす生活を送るご本人だけでなく、日々の移乗や着替えを支えるご家族の負担も見逃せません。足の関節が固まって体重を支えにくくなると、車いすからベッド、トイレへの抱え上げにかかる力が増大し、介助者が腰痛や肩の痛みを抱えてしまうケースが少なくありません。ご本人の身体の柔軟性を保ち、少しでも動きやすい状態を維持することは、介助を行うご家族の身体的・精神的なゆとりにも深く関わっています。

車いすをお使いの方へ向けたつかさ訪問マッサージの施術内容

通院が困難な方のご自宅や入所施設へ国家資格を持つ施術者がお伺いし、お一人おひとりの身体状態や生活リズムに合わせた施術を行います。つかさ訪問マッサージでは、医療マッサージ、はり・きゅう、機能訓練を組み合わせ、お悩みの緩和を目指します。

施術種目 主なアプローチ内容 期待される変化・目的
医療マッサージ 筋肉を優しくもみほぐし、血液やリンパの循環を促進 むくみの軽減、筋肉の緊張緩和、疲労感の緩和
はり・きゅう 深部の筋肉やツボを刺激し、神経の興奮を落ち着かせる 頑固な痛みやしびれの緩和、自律神経の調整、リラックス
機能訓練・ストレッチ 関節の可動域訓練、座位バランスの練習、他動運動 関節拘縮の予防・改善を目指す、移乗動作の負担軽減

医療マッサージによる血流促進とむくみへのアプローチ

硬くこわばったふくらはぎや太もも、腰回り、肩背部の筋肉を丁寧にもみほぐします。車いす使用によって滞りがちな下肢の血液循環やリンパの流れを手技によって後押しし、溜まった余分な水分の排出を促します。

皮膚や筋肉に心地よい刺激が加わることで、全身の緊張がゆるみ、車いすに座り続けることによる疲労感や重だるさの緩和を目指します。強く揉みほぐすのではなく、お身体の負担にならない力加減を対話の中で確認しながら進めます。

関節の拘縮予防と可動域を広げる機能訓練

固まりやすい股関節、膝関節、足首、肩関節などを施術者の手で優しくゆっくりと動かす「他動運動」やストレッチを行います。関節が動く範囲(可動域)を保ち、あるいは少しずつ広げることを目指すことで、車いすへの移乗やベッド上での体位変換がスムーズに行えるよう支援します。

また、座った姿勢を安定して保つための体幹トレーニングや、手すりにつかまっての立ち上がり練習など、無理のない範囲で日常動作の維持に向けた訓練を取り入れます。

はり・きゅうによる深部の痛みと自律神経へのアプローチ

深部の頑固なこわばりや、座り続けることで生じる腰痛、お尻周辺の神経痛に対しては、はりや温灸を用いた施術も有効な選択肢です。髪の毛ほどの細い使い捨て鍼を使用し、お灸も心地よい温かさを感じる温灸を中心に行うため、強い痛みを伴う心配はありません。

ツボを刺激することで自律神経の働きを整え、睡眠の質の向上や、胃腸の調子を整えるといった全身のコンディションづくりにもつながります。

介護施設運営25年の経験を活かした安心の対応力

つかさ訪問マッサージの母体である有限会社サポートライフ西湘は、小田原市内でグループホーム「ローズハウス」をはじめとする介護事業を25年にわたり運営してきました。

車いすをご利用中の方の中には、脳梗塞の後遺症や認知症、パーキンソン病などの神経難病を抱え、施術に対して不安や拒否感を示される方もいらっしゃいます。長年の介護現場で培った接遇やコミュニケーションのノウハウを施術者全員が共有しており、ご利用者様の表情や呼吸の変化に配慮しながら、安心していただける穏やかな関わりを徹底しています。

ご自宅で安心して施術を受けていただくためのご利用の流れ

訪問マッサージは、医師の同意書があれば各種健康保険(医療保険)が適用されるため、費用面でのご負担を抑えて継続的にご利用いただけます。

介護保険の限度額を気にせず利用できる医療保険適用

訪問マッサージは医療保険制度を利用するため、ケアプランで設定されている介護保険の利用限度額(支給限度額)に影響を与えません。

デイサービスや訪問介護、ショートステイなどを上限近くまで利用されている場合でも、枠を圧迫することなく併用が可能です。自己負担割合は1割から3割となり、一般的な通院医療費と同様に比較的少額の自己負担で継続的なケアを受けられます。また、重度心身障害者医療費助成制度などの対象となる場合は、自己負担金が助成されるケースもあります。

医師の同意書取得をサポート

健康保険を適用するためには、主治医(かかりつけ医)から「同意書」という書類を発行していただく必要があります。同意書の用紙は当院でご用意いたします。

「かかりつけ医にどうやって依頼すればよいかわからない」「通院が難しくて書類を取りに行けない」という場合も、主治医への連絡手順や依頼方法についてスタッフが丁寧にお手伝いいたしますので、ご家族だけで悩む必要はありません。

ご相談から施術開始までの具体的なステップ

  1. お問い合わせ・ご相談
    お電話または専用フォームより、現在のお身体の状態や車いす生活でのお困りごとをお知らせください。
  2. 無料カウンセリング・体験施術のご案内
    施術者がご自宅や入所施設へ訪問し、お身体の状態、関節の硬さ、普段の生活動作などを確認します。施術の感触や方針にご納得いただけるよう丁寧にお話しします。
  3. 医師への同意書依頼
    かかりつけの医療機関へ同意書の記載を依頼します。書類の受け渡しなども可能な限りサポートします。
  4. 施術プランの作成・訪問開始
    同意書の発行後、ご希望の日時に合わせて訪問スケジュールを設定し、定期的な施術を開始します。

小田原市・南足柄市・大磯町を中心に訪問

つかさ訪問マッサージは、神奈川県小田原市寿町を拠点に、近隣の南足柄市、中郡大磯町などの地域へ訪問しております。車いすをお使いで外出や通院が困難な方のご自宅はもちろん、有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの施設にもお伺いしています。

車いすでの生活が長くなると、「動けないのは仕方がない」と諦めてしまいがちです。しかし、定期的な手技によるケアと関節の運動を取り入れることで、身体のこわばりがゆるみ、ご自身でできる動作が増えたり、日々の介助が楽になったりするケースは少なくありません。車いすでの座り心地や足のむくみ、身体の痛みでお悩みの際は、一人で抱え込まずにつかさ訪問マッサージへお気軽にご相談ください。

身体の動かしにくさや日常の介助に関するご不安など、まずは小さなことでも構いません。ご相談や体験のお申し込みは、お電話(0465-42-9031/平日9:00〜18:00)または24時間受付のウェブ問い合わせフォームにて承っております。つかさ訪問マッサージが、ご自宅での心地よい生活を支えるお手伝いをいたします。